繰り上げ返済 早めが効果的
◆元金に充当
住宅ローンの毎月の返済分は、元金と利息の双方に充てられます。返済方式は、毎月の返済額を一定にする「元利均等返済」が一般的。この方式では、返済当初は返済額に占める利息部分の割合が大きく、返済が進むにつれ、元金部分の割合が増していきます。
繰り上げ返済をすると、そのお金は元金の返済のみに充当されます。その分の利息を払う必要がなくなるので、総返済額が減少し、ローン返済が楽になります。
元金に充当される繰り上げ返済は、早いうちに実行するほど、利息の支払い分を少なくでき、総返済額を減らせます。繰り上げ返済するなら、早いほどメリットが大きいということです。
◆方法は2種類
繰り上げ返済は、実行後の対応によって「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類に分かれています。期間短縮型とは、毎月の返済額はそのままにして、返済期間を短くする方法。返済額軽減型はその逆で、期間はそのままにし、毎月の返済額を減らす方法です。
金銭面で見れば、期間短縮型の方が繰り上げ返済で削減額が大きいですが、ファイナンシャルプランナーの菱田さんは「返済額軽減型は月々の負担が楽になり、効果を実感しやすい。毎月の返済額が厳しいと感じているのなら、返済額軽減型を選ぶのも一つの手」とアドバイスしています。
(完)
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