◆売電量が倍増
そこで投資資金の回収を早める方法として注目度が高まってきたのが、エネファームと太陽光のダブル発電です。家庭で使う多くをエネファームでまかなうことで、売電できる太陽光の余剰電力を増やすことができます。太陽光発電設備を持つ戸建て住宅は126万戸(3月末)あり、新たにエネファームを加える家庭もあるといいます。
大阪ガスの試算では、家族4人世帯のモデルケースで、「オール電化住宅+太陽光」に比べ、「エネファーム+太陽光」のダブル発電の家では、電力会社に売却できる太陽光の余剰電力量が約2.5倍です。
ただし、ダブル発電の場合、国の再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度による太陽光の余剰電力買取価格は通常の1キロ・ワット時38円より7円安い31円になるので、年間の売電収入は太陽光だけの4万8260円に対し、9万7030円と約2倍になります。
このため大阪ガスでは、ダブル発電を導入した家庭に対し、売電量1キロ・ワット時につき7円分を10年間、現金還元するサービスを行っています。東京ガスも同様に、年間3万5000円まで現金還元します。
一方、大阪ガスの試算では、ダブル発電の二酸化炭素排出量は「オール電化+太陽光パネル」に比べて年間3.5トン(杉の木250本分の植林換算)削減できるとしています。
(つづく)
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