2013年10月14日月曜日

ダブル発電 その1

戸建て住宅に、太陽光発電と家庭用燃料電池「エネファーム」を同時設置する「ダブル発電」が注目されています。電力会社を売ることができるうえ、温室効果ガスの削減にもつながるとして人気のようです。


◆電気分解の原理利用

水を電気分解すると水素と酸素に分かれますが、燃料電池はその逆の反応を利用し、水素と酸素を反応させ水を作る過程で発生する電気を利用する装置です。

家庭用のエネファームは、都市ガスやプロパンガスなどに含まれる水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて発電します。火力発電所は排熱や送電によるロスでエネルギーの利用効率が37%程度ですが、エネファームは発電で発生した熱をそのまま家庭の給湯用に利用できるため、8割強のエネルギー利用効率を実現しています。家族4人の家庭で、年間6万円光熱費を減らせるとされ、温室効果ガスの排出量も約半分に抑えられるといいます。震災後、環境保護・省エネ意識の高まりとともに普及し始め、現在(6月末)の設置台数は約6万台です。

パナソニックと東京ガスが、4月に発売したエネファームの最新製品は、希望小売価格が199万5000円と従来品より約76万円値下げされました。ただ、値引きや国の助成金(上限45万円)などを差し引いても、設置には100万円以上かかります。

(つづく)

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