街全体でエネルギーを効率よく使うことで、消費電力を抑える「スマートシティー」づくりが、各地で進んでいます。不動産開発会社や電機メーカーなど主導する企業は様々ですが、今後、新たなインフラ(社会基盤)輸出事業としても期待がもたれています。
三井不動産は8日、千葉県柏市で開発中の「柏の葉スマートシティ」の中心エリアをオープンしました。ホテルやオフィス、店舗などが入るビル2棟が中心の施設で、出力約220キロワットの太陽光発電パネルや蓄電池を備えています。隣接する商業施設と電力を融通し合うことで、電力会社から買う電気の量を、需要のピーク時に最大26%減らせます。
街全体は約300ヘクタールとスマートシティーとしては国内では最大規模です。すでに約10ヘクタールが開発済みで、マンション11棟(約2000戸)に約5000人が暮らしています。停電時は、今回完成した蓄電池からマンションのエレベーターに電気を送り、安全を確保します。今後、開発を進める一帯には、東京大学や千葉大学のキャンパス、つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」もあり、三井不動産は将来的に製薬会社などを誘致して産業拠点にもしたい考えです。
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信和不動産株式会社
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