Q.消費税の増税が近づいてきました。マイホームを買うときの影響を教えてください。
A.不動産会社から住宅を買うときには、土地は非課税で、建物が消費税の対象になります。税抜き5000万円の新築マンションで、土地が2000万円、建物が3000万円なら、建物の3000万円に対して課税されることになります。ただ、売主が個人の中古住宅は、土地・建物ともに消費税はかかりません。
不動産売買時には、さまざまな諸費用負担が必要ですが、そのなかにも消費税がかかる項目があります。印紙税、登録免許税などの税金、各種保険料や保証料には消費税はかかりませんが、その他は原則的にかかってくるのです。たとえば、土地・建物の調査・登記は司法書士や土地家屋調査士に依頼することになりますが、その報酬や手数料に消費税がかかります。住宅ローンを利用するときの事務手数料も消費税の対象。この事務手数料には3万円、5万円などの定額制と、借入額の2%などの定率制があります。2%の定率制だと、借入額3000万円では手数料は60万円ですから、税率3%のアップでも、負担が1万8000円増えます。
先に述べたように、中古住宅は売主が個人だと売買代金は対象外ですが、仲介手数料に消費税がかかります。2000万円の中古住宅だと仲介手数料の上限は66万円。消費税率5%なら3万3000円ですが、8%だと5万2800円になります。
そのほか、新居への引っ越し専門業者に支う費用、さらに新居でのカーテン、照明器具、家電製品などの耐久消費財の購入にも消費税がかかるのを忘れないでください。
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