2015年4月16日木曜日

ローン借り換えの好機

住宅ローンの金利が過去最低を更新し、お金の借り手には有利な状況が続いています。ローン返済中の人は、より金利の低いものに借り換えると負担を減らせる場合があります。検討する価値がありそうです。

住宅ローンの金利は、主に3種類あります。20年や30年などの返済期間中ずっと金利が変わらない「全期間固定型」、一定期間(2〜10年程度)のみ金利を固定する「固定期間選択型」、金利動向に合わせて金利が変わる「変動型」です。

それらの金利が、歴史的な低水準となっています。

住宅金融支援機構が民間金融機関と提携する長期固定ローン「フラット35」(買い取り型)は、全期間固定型の代表的なローンですが、1月の適用金利は、35年ローンで最も低い金利が年1.47%。2003年10月以降、最低金利を更新しました。みずほ銀行や三菱東京UFJ銀行も、固定期間選択型の一つ、10年固定型の最優遇金利を、2月から過去最低の年1.10%にしました。

ローン返済中の人が、こうした低金利のものに借り換えれば、総返済額を減らすことができます。

一般的には、
(1)借り換え前と後の金利差が1%以上
(2)返済期間が残り10年以上
(3)ローン残債が1000万円以上
を満たせば、借り換えを検討した方がよいとされています。

借り換えでは、毎月の返済額を減らすものと、返済期間を短縮するものがあります。総返済額で見れば、期間短縮を選ぶ方が、毎月返済額を減らすものよりもお得といえます。

なお、借り換えの場合は他の金融機関を利用するため、手数料など30万〜80万円程度の費用が別にかかります。金融機関の窓口やサイトで、実際にかかる金額を確認しておきましょう。

また、借り換える際は団体信用生命保険の加入が必要で、健康状態が悪いと利用できない場合があります。ローンの滞納歴がある人や最近収入が減った人なども借り換えできないことがあるので気をつけてください。
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